書籍のまとめノート

方眼ノートの使い方:思考を再現する最強ノート術

ノートの使い方をご存知ですか?ノートの使い方を教わる機会って意外なほどないのです。親御さんも先生方もノートの使い方を知らない場合がほとんど。社会人になって、手帳が一言メモで埋まっている方も多いのではないでしょうか?

僕もノートもなかなか酷いものでしたが、今回紹介させていただく書籍『頭のいい人はなぜ方眼ノートを使うのか?』に出会い、自分なりのノート術を構築しました。

手書きは人間の能力をフル活用できる最強のアウトプットツールです。アナログの力を侮るなかれ。手書きノートでみなさんのアウトプット力を鍛えましょう。

ノートの大きさ=思考の広さ・深さ

みなさんは普段どのくらいの大きさのノートを使っていますか?B6サイズのメモ帳では、せいぜい一言メモ程度にしか使えません。後述しますがこれでは時系列に沿ったメモにしかならない。後から見返してもよくわからないのです。

僕の方眼ノートはA4サイズを使っています。ちょっと大きいですが、これが実に使い勝手が良いのです。ノートの大きさは思考の広さ・深さに比例します。出来るだけ大きなノートを使うことで、自分の思考を自由に表現することが出来ます。

大切なのは再現性のあるノートを作ることです。あとから見返しても何を伝えたいのかわからないのではあまり意味がありません。そのためには広くて深い思考をノートに書き留める必要があります。そのためにも大きめのノートを用意しましょう。

ちなみに僕がノートをSNSにアップしている理由は、自分以外の人が読んでも内容が再現できるノートを作れるようになりたいからです。人に見てもらうというプレッシャーがあるだけで、ノートに対する取り組み方も変わってきます。

1案件1ページの3分割ノートを作る

僕がツイッターで紹介している手書きノートです。このノートを例にノート術をお話していきましょう。

まず最初に行うのは、ノートを三分割する作業です。横に三分割・縦に二分割します。それぞれを『見出し』・『板書』・『思考』・『行動』のエリアに分けて使います。

ノートのレイアウトは自分なりにアレンジを加えても大丈夫ですが、上記の4つの要素は必ず押さえておきたいところです。

大事なのは1案件1ページでノートを作るということです。よくあるのが時系列順にノートを書いてしまうパターン。市販の手帳には最初から日付が入っていますので、どうしても時系列メモになりがちなのですがこれは罠。

ノートは日記ではありません。スケジュール管理に手帳を使うのは問題ありませんが、思考を巡らせるノートは、手帳とは別に用意しましょう。

メモを取ることは大切なことですが、言われたことを順番にメモしているだけだと、時系列に沿った文章しか書くことが出来ません。そうなるともう大変で、1ヶ月後に見返してもメモの内容を理解することは難しいのです。情報をまとめる作業を忘れないようにしましょう。

色の種類は3色以内

文房具店にいくと様々な色のおしゃれなペンが並んでいます。ノートにカラフルな蛍光ペンを使って、にぎやかなノートを書いていた方も多いと思います。

楽しくノートを作ることは大切なことです。ただし、あまりにも色々な色を使いすぎると、何が大事なことなのかあとから見ても分からなくなります。モノが溢れている現代社会の罠と言えます。

再現性のあるノートを作るのであれば、ペンの色の種類は3色以内に抑えましょう。特に使いたい色がなければ の3色で充分です。ここで大事なのは、使う色に意味を持たせること。僕のノートでは事実を黒意見を青行動を赤で書くようにルール設定をしています。

色に意味を持たせることで、大量にノートを書いても色を見ただけで何を意図しているのかを簡単に読み取ることができます。もちろん図解を書くときは見やすさも大事ですので、臨機応変に色を使い分ける必要がありますが、文章に関してはルールをしっかり設けておきましょう。

【上のブロック】見出しとして使う

新聞記事は目を引いてもらうために見出しを大きく書くように工夫がなされています。これはインターネットの記事でも同じで、本文と見出しでは明確に文字の大きさを分けて記載しています。

現代人はとにかく時間がありません。極論を言えば見出ししか読まないのです。であればそこを逆手に取って見出しの部分に題名・目的・結論、全てを書いてしまいます。

本当に新聞のように見出しを大きく書いてしまってもいいでしょう。とにかくわかり易く目立つようにキーワードを書いておくことで、後で見返そうとしたときに、すぐに内容を思い返すことが出来ます。他の人にノートを見てもらうときも、要点をすぐに伝えることが出来ますね。

見出し部分はブログで言えばタイトルとリード文にあたります。ひと目を引く文言を使って、中身を読みたくなるような見出しを作りましょう。

【左のブロック】事実と意見を分ける

左側のエリアは板書きゾーンとして使います。学校の授業で取る板書と同じです。読書の内容・セミナー講師の言葉など、自分がインプットしたことをそのまま書きましょう。

このとき大事なのは事実と意見を分けて書くこと。僕の場合は事実を黒ペンで、意見を青ペンで書くようにルール付けしています。

事実と意見を分けて考えることは日常会話でも重要です。事実を聞かれているのに意見を答えてしまったり、意見を求められているのに、現状の報告に終止してしまったり…

参考にした書籍などに書かれている内容が全て正しいとは限りません。自分の意見を盛り込むことで、教科書とは違う自分だけのノートを作ることが出来ます。世界に一つしか無いノートだからこそ価値があるのです。

【中央のブロック】自由な思考を

真ん中のブロックは思考の場として使います。この部分の書き方がノートの印象を決定づけると言ってもいいでしょう。思考を自由に表現する場ですので、とにかく自由に書きます。

手書きノートの最大のメリットは表現の仕方に制限が無いことです。極論を言えばなんでも書けます。この自由さを最大限に活用しましょう。

イラストや図解を多用すると、後から見直したときの思考の再現性に大きな違いがあります。文字を読み取るのと図を認識するのでは後者のほうが遥かに楽なのです。

図解を書くのであれば方眼ノートが非常に相性がいいです。表やグラフを書くときに、方眼マスに合わせて線を引けばいいので、きれいな図解が書けます。横線のみのノートと違って文字の幅も揃えられるため、見た目が整ったノートが書けます。オススメは5mmマスの方眼ノートですね。

【右のブロック】行動に昇華

一番右のブロックは『気付き』と『行動』を書いていきます。『気付き』は『今まで知らなかったこと』とも言い換えられます。たくさん書きすぎるとノートが埋まってしまうので、3つほど書き出せれば充分です。

『行動』は出来るだけ具体的に書いてください。『気付き』と『行動』をリンクさせて書いていきます。行動を抽象的に書いてしまうと、実際に行動に移すことが困難になります。わかり易く箇条書きでも構いませんので、しっかり書き留めていきましょう。

行動を書き出すことがノート作りの最終目的と行っても過言ではありません。非常に重要な内容になりますので、僕は行動は赤字で書くようにしています。

ただ、最も大事なことは、ノートに書いたことを行動に移すことです。行動することで初めて人生が変わります。書くだけで終わりの自己満足ノートにしないように。

アウトプットが大切

今回紹介させていただいた手書き三分割ノートはあくまでアウトプットの手段の一つです。何かをインプットしたとして、インプットしたままで終わるのか?アウトプットして記憶に定着させるのか?インプット後の行動次第で今後の人生は大きく変わっていくのです。

アウトプットの手段は無限にあります。YOUTUBEの動画をつくるのも、SNSに一言コメントを残すのも同じアウトプットです。自分にあったアウトプットの方法を見つけて実践することが出来るといいですね。

まとめレポート

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ハリー@投資ノート
株式投資勉強中の30代エンジニア 方眼のノートを駆使して 投資の基礎知識・書籍のまとめを作成しています わかりやすいノートの作り方もアウトプットしていきます